名古屋支部研修会のご報告
8月27日に開催されました名古屋支部研修会の様子をご報告させていただきます。
今回は、「知ってほしい、薬のこと~薬はより慎重に~」というタイトルで、椙山女学園看護学部の大嶋光子先生にお話しいただきました。
先生のお話は、何回伺ってもわかりやすくて面白いです。
今回も、向精神薬の種類~抗精神病薬・抗不安薬・抗うつ薬・睡眠薬・抗てんかん薬~と、その副作用について、現場でたくさんの患者さんを看ておられた方だからこそできる、事例に基づいたキメ細かいお話をしてくださいました。
グループホームで介護に携わるみなさんは、誰しも薬物に頼ることに疑問や不安や反発を感じることがあるでしょう。大体の場合、「仕方なく使う」ことが多いと思いますが、だからこそお薬を理解し適切に使うことで、根拠のない罪悪感を持つのではなく、ご本人と介護者が少しでも笑顔でいられる環境が生み出せるのではないかと思います。
先生のお言葉~向精神薬は脳に効きます。みなさんのケアはこころに効く薬です。
最後に先生は「いつも 何度でも」(千と千尋の神隠し主題歌)の歌詞をご紹介くださいました。認知症になってしまうのも運命、生きているのも死んでいくのも普遍的な法則の中の自然なこと、自然や運命に身を委ね、力を抜いて希望を持って生きていこう・・・・というメッセージをいただいたような気がしました。歌詞をじっくり読みなおすと、神秘的な情景が目に浮かびつつ、じーんと胸にしみるものがあります(2番も良いです)。みなさんも、改めて噛みしめてみてくださいね。